発根管理に使ってる5点セット、オキシベロン・ルートン・ダコニール・ベンレート・メネデール

オキシベロン・ルートン・ダコニール・ベンレート・メネデール

グラキリスの発根管理シリーズや亀甲竜の剪定など、これまでの記事で何度も名前だけ登場してきた薬剤たち。あらためて単体でまとめておこうと思う。

発根管理や剪定のたびに「オキシベロンに1日漬けて」「ルートンをまぶして」「ダコニールで消毒」とサラッと書いてきたけど、実際どう使い分けてるのか、ちゃんと整理してなかった。あと挿し木や株分けのときに使ってるメネデールも一緒に。

オキシベロン・ルートン・ダコニール・ベンレート・メネデールとは

オキシベロン

有効成分がインドール酪酸(IBA)の液剤タイプ発根促進剤。1Lの水にキャップ1〜2杯を溶かして(だいたい65倍希釈)、切り口を12〜24時間漬け込んで使う。漬け置きタイプなので、根や切断面全体にじっくり効かせるイメージ。

ルートン

有効成分がα-ナフチルアセトアミド(NAA)の粉末タイプ発根促進剤。切り口に直接まぶして使う。厚塗りは逆効果になるので、うっすら白くなる程度で十分。

ダコニール

殺菌剤で、発根促進剤ではない。予防目的で使うタイプで、オキシベロンの希釈液に数滴加えて、消毒を兼ねた漬け込みをするのが定番の使い方。単体でも切り口の消毒に使える。

ベンレート

同じく殺菌剤だけど、ダコニールが予防中心なのに対して、ベンレートは病気にかかりかけてる部分への治療効果もあるベンズイミダゾール系。粉末を水に溶いて使うタイプで、ルートンと1:1で混ぜて切り口に塗布する使い方もある。

メネデール

有効成分が二価鉄イオン(Fe²⁺)の植物活力剤。ホルモン剤じゃないし、肥料の三大要素(窒素・リン酸・カリウム)も含まない。切り口を保護して水分吸収を助け、光合成を活性化することで発根を後押しするサポーター的な立ち位置。100倍希釈液に30分〜数時間浸けてから挿し木にするのが基本で、根付くまでは2〜3日おきに希釈液を与えるといい。

この5つはセットで語られることが多いけど、役割はそれぞれ別物。とりあえず、オキシベロンとルートンが「発根を促す」ホルモン係、ダコニールとベンレートが「腐りを防ぐ」消毒係(予防と治療で住み分け)、メネデールが「切り口を保護して元気にする」サポート係、という理解でいいのかなと。

どう使い分けてるか

どう使い分けてるか

一番出番が多いのは、グラキリスの発根管理シリーズ。未発根の大きめ株を手に入れたときは、まずオキシベロンに1日浸け込むのが最初の一手。

それでもなかなか発根せず土耕管理に切り替えたときは、オキシベロンに1日浸けたあと、さらに1日乾燥させてからルートンを塗布、という2段構えにした。調べてみると、この乾燥時間は「1時間程度でサッと」という派閥と「しっかり乾くまで待つ」という派閥があるみたいで、自分は完全に後者。急かさずじっくり派ということで。

それでも埒があかず緊急事態に発展したときは、黒くなった部分をナイフで削り取ったあとにダコニールで消毒してから、またオキシベロンに漬け込み直したりもする。ダコニールは「発根を促す」んじゃなく「これ以上腐らせない」ための最終防衛ラインかな。

ダコニールはアガベの胴切りでも使ったりしてる。レッドキャットウィーズルを胴切りしたときも、切り口の消毒はダコニールだった。基本、まだ健康そうな切り口の予防消毒はダコニール一択でここまできてる。

ベンレートは、実生グラキリスの剪定のときに使った。ダコニールと違って治療効果もある分、切り口の状態がちょっと怪しいときとか、念のためしっかり殺菌しておきたいときに選んでる。同じ「切り口の消毒」でも、元気な切り口はダコニール、ちょっと不安がある切り口はベンレート、という使い分けのイメージ。

メネデールは、挿し木や株分けで新しい株を作るとき、切り口を保護する目的で使ってる。あとは播種した種を漬け込んだりで使うかな。調べてみると、オキシベロンほど本格的にやらなくていいときの「手軽な代替」としてメネデールを使う人も多いらしく、自分の使い方はそこまでズレてなかったのかもしれない。

いい点(お気に入りなところ)

まず、この5つがどれも実績のある薬剤・活力剤で、効果の裏付けがあるという安心感。発根管理は「なんとなく水に浸けてるだけ」より、多少なりとも根拠のある方法でやりたい派なので。

オキシベロンは漬け置くだけでいいのが手軽。グラキリスとか大きめの塊根の発根管理だと、切り口全体にムラなく効かせられるのがありがたい。

ルートンは粉末で保存が効くし、少量を使うだけなので長く使える。亀甲竜の剪定後の切り口とか、小さい範囲にピンポイントで使いたいときに重宝してる。

ダコニールは、発根管理に限らず植え替え全般の消毒に使い回せる汎用性の高さがいい。剪定した切り口、腐りを削った後の患部、いろんな場面で「とりあえずダコニール」で対応できる。

ベンレートは、ダコニールより一段階しっかり殺菌したいときの選択肢として持っておけるのが安心。予防と治療、両方の引き出しがあるのは心強い。

メネデールは、肥料が使えない発根前・回復期でも安心して使えるのがいい。「肥料じゃないから与えすぎても大丈夫」という気軽さがある。

そして何より、5つとも安い。1本(1袋)買えば相当長く使えるので、コスパは圧倒的にいい。

わるい点(気になるところ)

正直に言うと、効果の実感は微妙なところがある。使わなかった株と比較検証したわけじゃないので、「これのおかげで発根した」のか「これがなくても発根してた」のか、はっきりとは言い切れない。調べてみても、発根促進剤による発根率の向上は数%程度という情報もあって、過度な期待は禁物かもしれない。

オキシベロンは漬け込み時間の管理がちょっと面倒。長すぎるとカルスが過剰にできて逆に発根確率が下がるらしいので、24時間以上放置しないよう気をつける必要がある。

ルートンは厚塗りすると逆効果になるので、力加減が地味に難しい。最初の頃は塗りすぎて失敗した記憶がある。

ダコニールは少し粘り気があって溶けにくいので、しっかり振って撹拌する一手間が必要。あと希釈倍率が1000倍とかなり薄いので、目分量だと不安になりがち。

ベンレートとダコニール、どっちを使うべきか毎回ちょっと迷うのが正直なところ。明確な基準を持ってるというより、なんとなくの感覚で選んでる部分もある。

メネデールは肥料成分を含まないので、発根後の成長期に入ったら肥料へ切り替える必要がある。「メネデールだけ与え続けてれば大丈夫」ではないので注意。

気になってる薬剤:トップジンMペースト

ここまでの5点は実際に使ってきたものだけど、最近気になってるのに手を出せてないのがトップジンMペースト。

「剪定でそこまで消毒が必要か」「根腐れはどうせ手遅れ」と思って導入を見送ってたけど、調べてみると前提が違った。ダコニールやベンレートが液剤で「消毒して終わり」なのに対し、トップジンMペーストは切り口に塗ると耐雨性の保護被膜ができるタイプ。腐りかけの部分をまだブヨブヨになる前に切り離して塗布し、進行を止めた事例もあるらしい。

うちはベランダ雨ざらし環境で腐りやすい塊根も多いので、大きな切り口や腐りの初期対応用として、道具箱に加えるつもり。将来、大かがりな剪定や発根管理に挑戦するならあると便利だろうし。

※まだ未使用。導入を検討中

まとめ

発根管理や植え替えのたびに登場するこの5点セット、それぞれ「発根を促す」「消毒する(予防・治療)」「保護してサポートする」という役割分担がはっきりしてるので、揃えておいて損はない。

正直、劇的な効果を保証するものじゃないけど、安いし保存も効くし、使わない理由もない、というのが今のところの結論。今後も発根管理や挿し木のたびにお世話になり続けると思う。トップジンMペーストも、大きな切り口や腐りの初期対応用として、道具箱に加えるつもり。

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この記事を書いた人

東京都世田谷区在住、50代、5人家族の父。

モンステラやフィカスなどの観葉植物から、
アガベ、サボテン、パキポディウムなどの多肉・塊根植物など、
室内・庭・ベランダで100株以上育成中。

このブログは、自分の育成記録用です。

「あの植物、いつ植え替えたっけ?」
「前回の失敗、どう対処したっけ?」
「園芸の土や肥料、道具の最適解は?」

などについて、50過ぎて記憶力が怪しくなってきたので、
記録として残しています。

失敗も成功も、全部書くようにします。