オトンナ・クラビフォリア 2年半の成長記録

オトンナ・クラビフォリア(Othonna clavifolia)の実生

ようやく形になってきた、実生のオトンナ・クラビフォリア。オトンナ・ユーフォルビオイデスの実生と同じ時期に種をまいたけど、やっとそれらしい株姿が見えてきた。

メルカリで購入した15粒の種から10粒前後が発芽し、現在もぷりぷりの葉で順調に成長中。ユーフォルビオイデスと比べると成長はかなり遅めだけど、その分じわじわと愛着が深まっている。

オトンナ・クラビフォリア(Othonna clavifolia)

クラビフォリアは、ナミビアや南アフリカの北ケープ地方に自生するキク科オトンナ属の多肉植物。現在は分類学上、クラソトンナ属(Crassothonna)に変更されているようだけど、まだオトンナの名前の方が馴染み深い。

学名の由来はラテン語で’clavis’(こん棒)+’folium’(葉)の合成語。「こん棒状の葉」という意味を持つ通り、まさにぷりぷりしたこん棒のような葉が最大の魅力だ。

クラビフォリアは白い幹肌とぷりぷりの葉っぱのコントラストが美しい小型のコーデックスで、大きく育っても直径20cmほどにしか育たない小型種。狭いベランダでも十分楽しめるサイズ感がありがたい。

自生地では葉がほぼ球形に近いほど丸くなるけど、日本の環境では徒長しやすく、理想の丸い形を維持するのはかなり困難らしい。LEDライトはもちろんベランダ環境でも丸い葉は難しそうだけど、できる限り理想の形に近づけたいところ。

この株は一番成長してて大きめだけど、葉は長め。

オトンナ・クラビフォリア(Othonna clavifolia)の実生

こっちの株は小さめだけど葉は丸め。育成環境は同じだからこの差は成長過程なのか遺伝なのか。

オトンナ・クラビフォリア(Othonna clavifolia)の実生

いずれにしても、葉っぱだけでなく、枝や塊根部分も実に魅力的。白っぽい肌とシワの寄った雰囲気がいい味を出している。

成長はとても遅いと聞いていたけど、確かに遅い。ユーフォルビオイデスが順調に大きくなっているのと比べると、まだまだ小さな状態。でも無理にブーストをかけて徒長してしまったら台無しになるので、焦らずゆっくりと育てていくつもり。

これはまだまだ小さい実生をまとめたやつ。6〜7株くらいあるかな。

オトンナ・クラビフォリア(Othonna clavifolia)の実生

ちなみに、植え替える前の状態がこれ。

オトンナ・クラビフォリア(Othonna clavifolia)の実生

小さいながらも、秋にはキクのような可憐な黄色い花を咲かせてくれた。

育て方

オトンナは冬型のコーデックスで、休眠期と生育期が明確に分かれている。基本的な育て方はユーフォルビオイデスと同様の管理方法で進めている。実生してしばらくは室内のLEDライトだったけど、今はベランダ育成。

水やり

  • 春と秋(成長期):まだ小さな実生なので基本的に甘めの水やり。土が乾いたらたっぷりと水を与える
  • 夏(休眠期):5~8月は完全休眠期なので断水気味に管理。月に1~2回、軽く湿らせる程度
  • 冬(成長期):室内LED管理下では土が乾きやすいので、こまめに水やり

→ 乾燥地帯の植物とはいえ実生段階では乾燥に注意!

日当たり

  • 春と秋(成長期):ベランダで直射日光下での育成。できるだけ日当たりの良い場所に置く
  • 夏(休眠期):休眠期なので遮光40%下で管理。ベランダの棚中段が定位置
  • 冬(成長期):室内に移動してLEDライト下で育成

→ 夏に向けて葉が落ち始めたら遮光下に移動

他のオトンナ属と比べると枯らさずに育てるのが難しい部類ともいわれるけど、今のところ順調かな。LEDライト下での冬越しや、夏の休眠期管理もうまくハマっているようで、株は少しずつだけど確実に大きくなっているし。

成長が遅いのは承知の上だけど、クラビフォリアらしい株姿を目指しながら、できるだけ小型に作り込みたい。

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この記事を書いた人

趣味は園芸。東京在住5人家族のお父さん。気づけばアラフィフ。都内の狭小住宅のベランダで植物を育てています。最近は、アガベなどの多肉にどハマりしながら、パキポなどの塊根に手を出しつつあります。ヤバい。