
我が家のアガベのエースと言っても過言じゃない、レッドキャットウィーズル(通称:ゴリ猫)のその後。前回の記事が2024年1月30日だから、もう1年以上経ってしまったのか。なんだかんだとサボってしまった…。
アガベもいろいろと手を出してきてるけど、お気に入りなのはやっぱり昔からのネームド株だったりする。例えば、白鯨とかレッドキャットとかフィリグリーとかBBとか。仕立て具合や育成の難易度もふくめてとにかく楽しめるから。
で、レッドキャットウィーズルのゴリ猫くん。OCからここまで育成してきて、新たな課題と発見があったので、2025年の記録として残しておこうかと。結論を言ってしまうと、理想の状態(親株みたいに)育てるのは難しいけど楽しいよってことかな。
アガベ レッドキャットウィーズル(Agave Red Catweazle)
これが今の状態。親株のOCからずっと室内LEDライトで育成してる株だけど、胴切りした頃の親株くらいの大きさに成長している。最初の写真だと丸く育成できてるように見えるけど、こっちの角度からだとそうでもなかったりするんだよなー。

歯数も増えて順調に育ってはいるけど、全体的にやや開き気味だし、丸いというよりはやや徒長気味?にも思える。てっぺんの新しい葉はなんだかノギの幅が狭くなってて鋸歯も弱くなってきてるような…。
てっぺんの葉に寄ってみる。うーん、やっぱり葉の形もちょっと長くなってるような気がしないでもない。

さらに寄ってみる。新芽はさらに貧弱でこのまま長くなりそうな雰囲気が…。

夏頃は短葉で厳つい鋸歯になってて「これはイケる!」と期待してたのに、秋から冬にかけて様子が変わってきた。ずっと室内LEDライトで育成環境を変えたわけじゃないので、なんでこうなったんだろう…。
もちろん、屋外育成だった親株みたいに徒長しまくるってことはない。比べれば鋸歯もまだ厳ついし、全体の株姿は雰囲気ありだとは思う。でも「ゴリ猫」と呼ばれるような株姿かと言われれば、正直そうとは言えないよなー。
こっちの角度だと、古い下葉と新しい葉で形もノギの幅が違うのがよく分かる。なんでだー。

あらためて、手に入れた当時の親株と比較しても、やっぱり鋸歯の強さは弱めだし、葉も長めだ。親株はより短葉で鋸歯は強くコンパクトな佇まい。この違いは株の個体差による遺伝とか個体差なのか、それとも育成環境や方法の違いなのか。
どっちなんだい!?
現在の育成環境と管理方法
ここまでの育成環境をまとめると…
- 照明:LEDライト下で距離30センチ
- 明るさ:約5〜6万ルクス
- 点灯時間:10時間(サーキュレーターも同時間稼働)
- 温度:室内管理で15〜25度程度を維持
水やりなどの育成方法は…
- 春夏秋:週2回程度(水→リキダス→水→ハイポネックスの順)
- 冬:週1回(室内気温が下がるため)
こんな感じ。新しい葉が伸び気味で鋸歯が弱めな原因は、たぶん根詰まりではなかろうかと。冬頃から水の吸い上げが悪くなってるのは感じてたんだけど、「冬だし春まで待とう」で先送りにしてしまった。悔やまれる…。
もしくは単純に育成方法が間違ってる(レッドキャット的に最適ではない)のかもしれない。
レッドキャット育成の新たな知見
あらためていろいろ調べてみたところ、レッドキャットを丸く仕立てる幾つかの方法を見つけた。
- 光量:屋外の直射日光並みの10万ルクス(現在の約2倍!)
- 水やり頻度:3日に1度(乾きすぎると水を求めて葉が伸びるため)
- 肥料:成長期は規則的に与える
なるほど。以前は「水やりは控えめに」って説もあったけど、育成論もずいぶん変わってきてるんだな。水やり頻度はもちろん、10万ルクスとかマジですか?葉焼けとかしないんだろうか?水やり頻度も足りなかったってことか。
丸くするには強光が必要なのはわかるけどさすがに躊躇する…。
今後の育成方針
ここまでの育成と結果から従来の方法では限界があることがハッキリしたので、育成方法を変えてみることにする。
- 光量アップ:LEDライトの距離を少し近づけて7〜8万ルクスを目指す(10万は怖いw)
- 水やり頻度増加:3日に1度のペースに変更(少なくとも週2は維持)
- 植え替え:根詰まり解消のため早急に実施
これで頑張ってみる。葉焼けが怖いけど何事も試してみないとわからないので。
というわけで、こんな環境で育成中。

鉢の下に台座を置いてLEDライトとの距離を短くしてみた。これで大体、7万ルクスちょいにはなる。
あと、胴切りで増やしたゴリ猫の子株が数株控えてるので、こっちも今よりも強光な環境に変えて育成してみようと思ってる。子株からのほうが変化が出やすいかも?という仮説。さあどうなるだろう。
そんなわけで、アガベにハマった初期に手に入れたレッドキャットウィーズルだけに、愛着はひとしお。「ゴリ猫」の名にふさわしい厳つい株姿を目指して、これからまた1年かけてじっくり育てていこうと思ってる。
もはや楽しみしかない!