狭小ベランダの育成環境について

狭小ベランダの育成環境 ラックハンガー 遮光ネット

都内の3階狭小住宅でほそぼそと園芸を楽しんでいるのだけど、今回は3階ベランダの育成環境をご紹介してみようかと。

主な育成環境は1階寝室のLEDライト棚と3階ベランダの2箇所。同じような境遇で「どうしたものか」と悩んでいる人も多いはず。狭くいびつなベランダでも、工夫次第で理想の育成環境は作れるはず。

狭小ベランダの基本レイアウト

3階のベランダは家の裏にある。東南向きなので陽当りは朝から昼過ぎにかけて。形が少し特殊で、いびつな台形のような形といえばいいのか。

入口から右側奥に向かって狭くなっている空間。あくまで三角形じゃなくて台形になってる。狭小あるあるかもだけど、この限られた空間を最大限活用するため、あれこれ試行錯誤を重ねてきた。

右側スペース

狭小ベランダの育成環境 ラックハンガー 遮光ネット
  • 3段目:サボテンやディッキアなど日光を好む植物を配置
  • 2段目:少し日光を調整したい株、日陰に置きたい株を配置
  • 1段目:日光がほぼ当たらないので、調子を崩した株や休眠した株、使わないプラ鉢たちを配置

右側の空間にはルミナスブラックの3段ラックを2台配置。ニッケルメッキ仕上げで錆に強いアイテムだけど、さすがに3年も使ってると少々の錆は出てしまう。

でも、少しせり出した屋根と雨樋との高さ、そして中途半端に奥まった空間にぴったりハマっているので文句はない。というか、このジャストフィット感がたまらない。

左側スペース

狭小ベランダの育成環境 ラックハンガー 遮光ネット
  • 遮光ネット下:サボテンはもちろん、ドルステニアやアデニウム、アガベなど日光大好きだけど直射は苦手だったり葉焼けさせたくない株たちを配置

左側の手すりには引っ掛けるタイプのルームアンドホームハンガーを6台、複数サイズ組み合わせて置き場所を拡張。これもフック幅が手すりにぴったりで理想のハマり具合。

狭小ベランダの育成環境 ラックハンガー 遮光ネット

遮光なしエリア:直射OKなパキポたちを並べている、スパルタ環境!

このハンガーのおかげで置き場所が倍増したし、日当たりもしっかり確保できたのでかなり満足している。自画自賛。

中央スペース

狭小ベランダの育成環境 ラックハンガー 遮光ネット

さらに中央の空間には木製のキャプテンスタッグ3段ラックを配置。雨ざらしのベランダなので木製は腐ってしまう問題があるんだけど、そこは置き場所優先という判断で。

実際のところ既に腐りが進んでいて、移動させようにも壊れそうでもう動かせないw まあ、木製ラックの宿命だよなー。

遮光もありつつ日照時間も短めな場所なので、葉物のモンステラを置いたり、ミルクブッシュなどを配置。春秋なら亀甲竜をここに並べてみたりしてる。あとはアロエなのに焼けやすいカスティロニアエを避難させたりなどなど。

遮光環境の構築

そして、上に被せてあるのは遮光ネット。遮光率は40%。

ここはかなり工夫していて、ダイソーで買ったU字型の園芸支柱をさらに折り曲げて調整しながらアーチ型の支柱として活用。屋根からハンガーにかけて結束バンドで取り付けて遮光環境を実現している。

狭小ベランダの育成環境 ラックハンガー 遮光ネット

100円の支柱でここまでできるとは、ダイソー様々だよなー。

狭小ベランダの育成環境 ラックハンガー 遮光ネット

こんな感じで、3階の台形ベランダという狭く特殊な空間に、最大限の置き場所と遮光を実現。狭くて特殊な形状のベランダではあるけど、どうにか理想の育成環境になったなと自負している。

狭小ベランダの育成環境 ラックハンガー 遮光ネット

これもまた園芸DIYだろうか。とにかく、狭くても諦めたら負けだ。

季節運用のサイクル

こんな具合の育成環境で徐々に整えていて、ほぼほぼ今の状態になって完成を見たのが4年前くらい。

そこからは春夏秋はベランダで管理。冬になるとぜんぶ取り込んでネットは畳んで縛っておいて、また春になったらネットを広げて外に出しての繰り返し。まさに安定運用中。

狭小ベランダ活用のポイント

空間の有効活用

  • 台形など変形スペースでも諦めず、形状に合わせた配置を検討
  • 手すりや屋根下などのデッドスペースも活用
  • 垂直方向の活用で置き場所を倍増

遮光環境の工夫

  • 100円ショップの園芸支柱でコスト削減
  • 結束バンドで簡単取り付け、取り外し可能
  • 植物の特性に合わせたゾーン分け

季節対応

  • 冬場の完全撤収システム
  • 春の再設営の効率化
  • 年間を通した運用サイクルの確立

そんなわけで、どうにも狭いベランダではあるけど園芸趣味としてはかなり活用できてると思うんだよなー。自分なりにはちょっと誇らしいくらいなんだけど、この工夫と頑張りを妻に伝えてもまったく響かないのが悲しいところw

というわけで、狭小住宅の狭くいびつなベランダでの育成環境のご紹介でした。

同じような境遇でどうしたものかと悩んでいる人にとって、少しでも参考になれば幸いかな。次回は室内のLEDライト環境についても紹介してみようかと思ってる。

狭いスペースでも工夫次第で園芸は十分楽しめるので、いろいろチャレンジしてみないとだ。

というわけで、紹介してきた環境で使ってる道具は以下。ご参考まで。

ラックはルミナスのブラック。ニッケルメッキ+クリアコーティングで錆にも強い。でも錆びないわけじゃない。

ハンガーはこちら。50cm、67cm、80cmを組み合わせて使ってる。フックの幅と50cmだけ奥行きが短いのに注意かな。

遮光ネットはこちら。遮光率が低めのネットは案外少ない。これは45%。思ったよりしっかりしてる。

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この記事を書いた人

趣味は園芸。東京在住5人家族のお父さん。気づけばアラフィフ。都内の狭小住宅のベランダで植物を育てています。最近は、アガベなどの多肉にどハマりしながら、パキポなどの塊根に手を出しつつあります。ヤバい。