室内LED育成環境について。

室内LED育成環境 ルミナスのラック

前回のベランダ編に続いて、今回はLEDライトを使った室内の育成環境についてまとめてみようかと。

寝室と仕事部屋を兼ねた1階が育成環境になってるんだけど、狭小住宅なので半地下ぎみになってて少し暗くて涼しいのが特徴。同じような環境で悩んでる人の参考になれば。

室内育成環境の基本レイアウト

室内LED育成環境 ルミナスのラック

1階寝室兼仕事部屋にラックを2台入れて、それぞれLEDライトを各種吊り下げている。ラックは左右に5段のルミナス・ノワールのラックで、幅80cmなので2台で160cm。高さは174cm。奥行きは41cm。

育成してる株はアガベが中心で、大きめサイズから小さいサイズ、子株や実生などバラエティ豊か。夏は休眠した冬型を並べたり、冬は取り込んだ株を並べたりといったサイクルです。

今回の写真は3月末くらいの時期で、冬対策で植物たちを室内に取り込んだ状態だからやたら混み合ってるw

メインラック(右側)の構成

室内LED育成環境

ラックの特徴

ノワールは艶なしブラックなので落ち着きがありながら格好いい雰囲気になるのがいい。インダストリアルな雰囲気でお気に入りです。

つくりもしっかりしてるんですよね。ルミナスのラックは幾つか使ってるけど、ノワールシリーズはそのなかでも品質がいい気がする。グラつきはないし粉体塗装とやらで錆にも強いらしい。実際室内利用で4年半くらい使ってるけど錆はなし。

上段(一軍エリア)

右側のラックは4段構成。こっちがメイン。上段は一軍のアガベたちを並べてます。大株は5号菊鉢もしくは4〜5号のBLACK PLASTIC POTを使ってる。一軍だし見た目重視ということで。大事だよなー。

LEDライトはこちらも見栄え重視でスポットライトを6つ配置。

室内LED育成環境 HaruDesign Brim

確か1つがHARUデザインで、他5つがブリムのはず。比べると若干HARUが明るいかなってくらいで差はほとんどないかな。

あらためてこう見ると居並ぶスポットライトの見た目の圧が凄いなとw

ダクトレール・ソケット

ダクトレールは50cmを2つ並べて結束バンドでラックに固定してます。ラックが80cmなのでもう少し長いダクトレールにすればよかったと悔いている。左右あと少しだけ外に調整したいところ。

ソケットは「DiCUNO ライティングレールソケット」。プラスチックで少しちゃちいけど使い勝手とデザインがいい。

スポットライトの光量は4〜5万ルクスくらい。照射範囲が狭いので直下じゃないと光量足りないのが厳しい。ライトとライトの間になると、3万ルクスまで落ちてしまうのも辛いところ。

まあ、葉焼けが怖い株を間に置くことで調整できると考えれば便利ではあるかな。

送風機の設置

あと、見づらいけどラック最上段手前に扇風機をつけて風を送ってる。室内園芸でお約束の「Keynice USB扇風機 KN-618」で、確かに使いやすい。

風はそこそこ強いし音もうるさくない。クリップで自由自在に取り付けられるのも便利。まさに優等生。あと2〜3台ほしいくらいです。

ビカクシダの配置

そして、最上段の棚の左右にビカクシダを引っ掛けてる。右がウィリンキー。左がセルソタツタ。ビカクシダに最適な環境が家の外にも中にもないので、やむなくここに吊るしてる。ウィリンキーはだいぶ大きくなってきて悩ましい…。

中段・下段の活用法

中段(育成エリア)

中段は中サイズのアガベなど育成中の株を並べてます。プラ鉢メインでプレステラたち。プレステラ用の育苗コンテナを3つ並べて格納。ラック幅にピッタリハマってくれた。

ここでしっかり成長して鉢増しされたら上段に昇格といったイメージです。

LEDライトはパネル型の「HaruDesign GL-BOARD 5000」を2つ並べて配置。

室内LED育成環境 HaruDesign GL-BOARD 5000

調光機能がついてるので地味に便利。だいたい常時75%で使用してるかな。

けっこう明るいから株までの距離が近すぎると葉焼けしそうで怖い。実際イシスメンシスのインランドフォームやシーザーは少し葉焼けしてしまったので、直下は避けて脇に移動するなど対策している。

このLEDライトはパネル型だけに広い範囲にむらなく光が当たるのが素敵。アガベ育成ならむらなく照射できるパネル型が最高だなとは思う。でも見栄えがいかにも育成になってしまうのが惜しい。まあ割り切ればコレはコレでありだけど。

下段(実生・小株エリア)

下段はさらに小さい実生のアガベとか、種から育成中のパキポディウムやオトンナ、センナたちを並べてる。こちらもプレステラを育苗コンテナに入れて格納。

パネルは「BRIM(ブリム)のPANEL A」を2枚並べて設置。

室内LED育成環境 BRIMのPANEL A

正直、室内LED環境ならBRIMのこのパネルでしっかり育成できちゃうので必要十分だったりする。コスパ最強だし。

サブラック(左側)の運用

室内LED育成環境

左のラックは5段構成。こっちはサブです。上の2段は冬に取り込んだサンスベリアやアエロ、ギガスが並んでいる。LEDパネルはなし。普段は外管理だけど冬なのでここに。

ほんとはこの段にもLEDライトを取り付けたいけど、この部屋は寝室を兼ねているので「眩しすぎる!」と妻の許可がどうしてもおりず。こればっかりは…。

なので、下から2段目のみBRIMのPANEL Aを2枚設置してます。冬に取り込んだけど光を当てておきたいパキポディウムの大人の株たちや、冬型のミラビレやピグマエアたち、そしてサボテンたちを並べている。

そして追加で、1段目にもPANEL Aを2枚追加したので、冬越しかつ日照の確保はできた。

室内LED育成環境 BRIMのPANEL A

基本、左のラックは子株や実生、種を播種して芽吹いた株の育成がメイン。ただ、種からやって芽が出ると嬉しい反面、どんどん数が増えて置き場所どうする問題が悪化するのでいたし痒しだなと。

おすすめLEDライト

BRIMのPANEL A(イチオシ)

なんだかんだ、LEDライトのパネルならBRIMのPANEL Aがイチオシかな。より強い光や調整機能を求めるならHaruDesignのパネルになるけど、そこまで育成に大きな差が出るとは思えないしなあ。

なにより2枚で6500円なのがお得すぎる。白色も出たしもはや一択状態になってる気がします。

そして、BRIMからもLEDパネル「PANEL X」も発売されてて、お値段が1万2000円ほど。Amazonでタイムセールになると、15%引きになって1万ちょいで買えたりする。

もうこなるとほんと一択一強だよなあ。LEDライトで悩んだらとりあえずBRIMを選べば間違いなし。

室内育成の運用ポイント

季節サイクル

余裕をもった運用を前提として、冬の取り込みスペースを確保しておくのが大事かな。夏は休眠株、冬は屋外からの取り込み株といった使い分けをしてます。

室内 vs 屋外育成

アガベなんかは室内LEDで育成したほうがコンパクトに丸くなってくれるので、もうベランダとか外で育成することはないかなと思ってる。

今の家だと雨の当たらない屋外の環境がないし選択肢が無いってのもあるけど。室内育成と屋外育成の使い分けが大事です。

今後の課題

欲張るなら左のラック上段にもスポットのLEDライトを設置して、一軍株の場所を作って並べて愛でてやりたいけど、そうなると眩しさ倍増だからこれも許可が降りないだろうしなあ。

ほんとは、庭や広いベランダがあったり、屋上があったり、育成専用の部屋があると最高なんだけど、賃貸かつ狭小住宅では望むべくもなし。

与えられた環境でどう工夫するか、趣味を楽しに尽くすかが肝なんだと言い聞かせてるw

それはそれとして、棚の前にも溢れかえってる様が御覧いただけるけど、もはや収納力は限界を超えてる。妻からのクレームも限界を超えてる。

春になったら少し株を整理するつもりだけど焼け石に水だよなあ。さあどうしたもんかと…。

とまあこんな感じで室内育成環境についてまとめてみました。

狭小住宅でも工夫次第でかなり充実した育成環境は作れるもんです。同じような境遇の人にとって少しでも参考になれば嬉しいですね。次は植物の整理方法でも考えてみようかなー。

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この記事を書いた人

趣味は園芸。東京在住5人家族のお父さん。気づけばアラフィフ。都内の狭小住宅のベランダで植物を育てています。最近は、アガベなどの多肉にどハマりしながら、パキポなどの塊根に手を出しつつあります。ヤバい。