センナメリディオナリスは種をまいて実生から育てると楽しいらしい。そんな噂を聞いて、さっそく試してみることにしました。
たまに店頭でも見かけることはあったけど、そこまで目を惹かれることはなく。むしろ、インスタグラムで流れてくる「まるで盆栽のようだ」と評される、見事な枝ぶりのセンナ・メリディオナリスに興味津々でした。
種はメルカリで購入しました。10粒でだいたい2,000円くらい。ちょっとお高めかな。種の鮮度は出品者が商品ページでちゃんと記載してくれているものを選びました。あとはその情報を信じて購入するのみです。
センナ メリディオナリス / Senna meridionalis
センナ・メリディオナリスはマメ科に属する熱帯や亜熱帯の植物で、荒々しく固いゴツゴツとした幹と枝が特徴的です。マメ科だけに羽状の可愛らしい葉っぱをつけ、夜になると閉じるのも面白いところ。成長は遅く剪定を繰り返すことで盆栽のような楽しみ方ができます。
そんなセンナ・メリディオナリスの実生ですが、これが苦戦の連続で…。
1回目の挑戦。
メルカリで種10粒を購入して、試した方法は…
- カッターで種に傷を付ける発芽処理
- 土に直接種をまいて薄く土をかける
- LEDライトの下で管理
- 腰水で水切れ防止
届いた種。10粒。
小刀で傷をつけていきます。
結果、10粒中3つが発芽し、最終的に1つだけが生存しました。初挑戦としては悪くない結果だったけど、もう少し上手くやれる方法があるのではと思い、再挑戦することに。
2回目の挑戦。
再度メルカリで種を10粒購入。試した方法は1回目とほぼ同じです。違いは…
- 土に直接種をまいて少し厚めに土をかける
くらいでした。がしかし、10粒すべてが発芽しませんでした。うそーん。左側が全滅した2回目の播種。右側が1回目の播種で唯一の生き残り。そんなまさか。
いや凹むわあ。何が問題だったんだろうか。振り返るに、土の深さが適切じゃなかったのか。もしくはLEDライトの熱が種に影響を与えているんだろうか。それくらいしか思い当たらない。わからん…。
まさかこれでは終われない。あまりにも悔しすぎる。というわけで…
3回目の挑戦です。
10粒入りの種をまたもやメルカリで購入。ただ今回は前と違う出品者から購入してみました。さらに、2回の失敗を経て、方法を大幅に変更することにしました。新しい方法はというと…
- 異なる出品者から種を購入
- 紙ヤスリで種を削る発芽処理
- タッパーに濡れたキッチンペーパーを敷き、その上に種をまく
- ヒーターマットで加温
です。結果、この方法が大成功を収めました。おまけありの12粒中10粒が発芽。成果でまくりです!
手順をざっくり説明すると、種とタッパーに濡れたキッチンペーパー。そして紙やすり。
種をまいてタッパーの蓋をしてヒーターマットに配置。
そのうち、8割が2日目には発芽するというスピード感。素晴らしいぞ。
今回、具体的にどの要素が決め手となったかは特定できないものの、おそらく紙ヤスリでの処理、タッパーとヒーターによる湿度と加温の組み合わせが功を奏したのかなと。合わせ技一本です。
より具体的な方法はこちらのサイトが詳しいです。私も参考にさせてもらいました。
ただ、高い発芽率という成果を出せた一方で、多くの芽えがひょろ長く徒長してしまったんですよねー。キッチンペーパー上での管理を長く続けすぎたことが原因かな。根が出始めたら即座に植え替えるべきでした。
1回目の1株と比べると、明らかに長さが詰まりが違う。少し成長して葉っぱが展開しても幹の細さは変わらず。ううむ。
今はベランダに移動していて、しっかりと日光を当てていて少し太くなったかな。でもやっぱり細いw
短いのが2つほどいるので、この子らに期待か。いや、まだまだわからない。
ちなみに1回目の株は短め太めでイイ感じ。やっぱり土に播種してLEDライトというスパルタ育成が功を奏したんだろうか。
初めてのセンナ・メリディオナリスの実生なのでまだわからないことだらけ。ひょろっと伸びた樹形だけど、まあここからどいう成長していくのか。それこそセンナメリディオナリスは剪定を繰り返して樹形を整えていくのが醍醐味なので、そんなに気にせず理想の樹形に近づけていく楽しみがあります。
今後は、もう少ししたら発芽した苗を1株1鉢に植え替えていく予定です。夏季の管理が重要になるので、水切れに注意しながら慎重に観察を続けていこうかなと。